社員インタビュー 02|製造・指導係・入社18年
中村 剛 /前職:金属加工(量産ライン)

前は、大きな工場の量産ラインにいました。毎日、同じ部品を、同じ数だけ。10年先の自分が想像できてしまって、それが逆に怖かったんです。 ツバメ精工は試作が中心で、毎回図面が違う。難しいですが、飽きない。腕が積み上がる実感があって、移ってきました。
溶接を担当しながら、新人の教育を受け持っています。うちでは、教える時間をちゃんと業務として確保しています。「手が空いたら教える」ではなくてね。 初日に渡すのは、道具の名前を書いた一枚の紙です。大げさなものじゃない。でも「これを見ていい」というだけで、新人の顔つきが変わります。

私自身は「見て盗め」で育った世代です。それが正しいと思っていた時期もありました。 でも昔、それでひとり、若い子が辞めました。仕事が嫌いになったんじゃなくて、「分からないことが分からないまま」だったんだと思います。あれは教える側の失敗です。以来、言葉にする、紙に書く、と決めました。
器用さは、正直あまり関係ないです。それより、同じことをコツコツ続けられる人。プラモデルでも料理でも、手で何かを作るのが好きな人は、馴染みが早いですね。 逆に「単純作業で楽そう」と思って来ると、しんどいと思います。覚えることは、けっこう多い仕事なので。そこは先に言っておきたいです。

教えてきた内容を、一冊の「教科書」にまとめたいんです。私が教えても、他の誰が教えても、同じ基礎が身につくように。 技能の承継って、結局は言葉にする作業なんだと思います。それを形にするのが、これからの私の仕事です。